季節がかわり、夏服や冬服をクローゼットから出した時、なんだかカビ臭い!?なんて思った事はありませんか?
それはかなりの確率で、クローゼットの中にカビ菌が繁殖している可能性が高いです。
基本的に開いている事が少ないクローゼット、クローゼットや押し入れを開けっ放しにしている人は珍しいと思います。
ですが、そんな環境の押入れやクローゼットは、非常に風通しが悪く、季節によって非常に湿度の高い空間になり、カビ菌が発生する原因となります。
また、一度、カビが発生してしまうと、そのクローゼットの中はカビ菌の温床になっているため、お気に入りの洋服がカビだらけになったり、お客さん用の布団がカビで使用できなくなったり、という事例を多く作ってしまいます。
私達の生活空間の中で、無数に存在しているカビのリスク。
普段、あまり意識しないところでも、カビの脅威に晒されている事実を理解し、しっかりと予防・対策を講じて行きましょう!
クローゼットの中にカビが生える原因。
クローゼットや押し入れの中にカビが発生する原因は、「湿度が高い」と「ホコリが多い」主にこの2つと言われています。
基本的に締めきっている事の多い場所ですから、湿度が高くなったりする事は仕方のない事です。
「開けたら閉める」という、幼少期からの教えが仇になってしまっている。とでも言いましょうか・・・
また、クローゼットに収納する衣類が多い場合も、湿気の原因になりがちです。
着ない洋服などは、出来る限り処分した方がクローゼットの中の湿度を清潔な状態に保つ事が出来ます。
着ない洋服が多いせいで、お気に入りの洋服にカビが生えた!
なんて事になってしまうと、流石に落ち込みますよね?
また、いくら締め切っているクローゼットや押し入れでも、洋服なども綿類が多い場所ですから、どうしてもホコリが発生します。
そのホコリもカビが発生する原因になっている事を覚えておいてください。
クローゼットや押し入れのカビを防ぐには。
クローゼットや押し入れの中の湿気対策を考えるのであれば、特に夏場などは風通しを良くしておいた方が、カビの発生を抑えられます。
来客などが無い時は開けておくのも1つの対策かもしれません。
また、夏場エアコン(冷房)を入れるのであれば、その時こそクローゼットは開けておく方が良いでしょう。
エアコンは除湿も一緒にやってくれますからね。
その他、クローゼットや押し入れのカビ対策としては、以下の事が挙げられます。
- クリーニングから返ってきた洋服は、ビニールを外して収納する。
スーツや冬場のコートなど、夏場、衣類をクローゼットにしまっておく場合、多くの方が一度クリーニングに出してから、収納すると思います。
その際、ビニールは外して収納する事を心掛けてください。
ビニールは基本空気を通しませんので、その分湿度が高くなってしまいます。
カビ菌は非常に小さく、目に見える事はありません。
1つの洋服からカビが発生してしまう事で、クローゼットの中全体に広がってしまう事もありますので注意してください。
- 布団をしまう時は、天日干しをしてから。
私達が普段使用している布団は、寝汗や体温によって、かなり湿気を含んだ状態にあります。
冬用の布団をしまう際は、必ず乾燥させてからにしましょう。
「干す」という行為でも良いですし、布団乾燥機を使用しても良いと思います。
カビと一緒に、ダニやダニの卵、死骸もキレイに掃除しておくと良いでしょう。
布団専用の掃除機を使用するのも1つでしょうね。
- 洋服を収納し過ぎない。
最近は通販も便利ですし、ついつい洋服を買い過ぎてしまう。
なんて事も多いのではないでしょうか?
そのせいで、クローゼットの中にスキマなく洋服が収納されてしまっている方も多いようです。
これは、クローゼットの中の湿度を上げてしまう事にも繋がりますし、1つの洋服にカビが生えた場合、連鎖式に全部の洋服にカビが生えてしまう事にも繋がります。
お買い物をする事は個人の自由なので、節約を促す事はしませんが、クローゼットの中は適度にスペースが空いた状態に保っておいた方が良いでしょう。
- 防虫剤・防カビ剤を使用する。
最近では種類も豊富ですし、薬局、ホームセンター、ドンキホーテ・・・どこでも買えるアイテムです。
使用期限の目安をしっかりと把握して、クローゼットや押し入れの中に設置しておきましょう。
- 着た洋服は、洗ってから収納する。
冬場、インナーとして着ていたアイテムやちょっとしたトレーナー系の洋服など、クリーニングに出すまでもない洋服ってあると思います。
それらを収納する際は、必ず洗濯をしてから収納するようにしましょう。
カビ菌は目に見えません。
外から持ってきてしまったモノが、家のクローゼットの中で繁殖をしてしまう可能性も大いに考えられます。
クローゼットの中にカビが生えてしまったら。
万が一、クローゼットに収納していた布団や洋服にカビが生えてしまった場合は、けっこう大がかりな掃除が必要になります。
①まず、中に入っているモノを全て出しましょう。
これだけで、これから行う掃除がけっこう大変な事である想像は容易ですよね?
クローゼットの中全体にカビ菌が行き渡っている可能性が高いため、こうやって中を掃除するしかありません。
②カビが生えたもの、そうでないモノを必ず分ける。
せっかく、押し入れやクローゼットの中を掃除しても、カビが生えたモノを再度収納するのでは意味がありません。
なので、1つ1つアイテムを確認しながら、『カビが生えてしまったモノ』『大丈夫そうなモノ』と分けていきましょう。
※その際ですが、必ず部屋の換気をしながら行うようにしてください。
部屋の風通しが悪い状態でやってしまうと、クローゼットの中のカビ菌が部屋全体に広がってしまう恐れがあります。
カビが生えたモノとそうでないモノを仕分けする際は、ベランダで行うなど、部屋の中にカビ菌が広がらないように意識しましょう。
③クローゼットの中の掃除。
掃除をする際は、市販のカビ対策グッズやアルコールを使用して、隅々までキレイにしましょう。
床などにカビが確認出来る場合は、特に念入りに掃除をする必要があります。
あまりにも繁殖が酷い場合は、専門の業者に依頼する事も考えてください。
④しばらくの間、放置する。
クローゼットを開けっ放しにして、風通しの良い状態を保ちつつ、しばらくの間放置をしましょう。
中が完全に乾くまで。
理想は、数日間乾燥させておき、カビが生えていた場所に再度カビが生えていない事を確認してからが良いです。
⑤勇気をもって、アイテムを処分する
仕分けをした際、カビが生えてしまった洋服や布団などは、断腸の思いではあると思いますが、処分してしまう事が一番良いです。
また、「大丈夫だよな?」思ったアイテムも、必ず洗濯をする。もしくは、保険をかけて一度クリーニングに出す事をお勧めします。
これらを意識して、今度は収納のし過ぎに注意しながら、清潔な状態でアイテムを収納するようにしてください。
思い出のアイテムや今後使用・着用するアイテムもクローゼットの中に多く収納されていると思います。
風通しを良くして湿度を溜めない環境と、汚れやほこりが溜まらないようにする事を意識してみてください